無性生殖
無性生殖というのは雄雌関係なく増えることです。
ゾウリムシなんかが分裂したりする増え方です。
つまり、私が1分で1回分裂したとして、5分で1クラス分ぐらいになります。
これはもう、気持ちが悪い。
なんせ私だらけですから。
そんなことが起きたら私が世界中を侵略する日も近いと思いませんか?
それがそうもいかないんです。
なぜって?
私が苦手なもの……なんだろう?……例えば寝不足にしましょう。
寝不足になるとストレスで弱体化するとします。
ある日、夜中ずっと騒音が鳴り響いていたとすると、私は弱体化します。
いや、世の中にいる私全部が弱体化します。
だって、同じ私ですから。
私が弱って死んでしまえば、世の中の分裂した私もきっと死んでしまうでしょう。
こうなると、分裂する私が世界征服をもくろむことはかなり難しいことなのです。
有性生殖
では、そうならないために、種としてどうするか?
いろんなタイプがいればいいんですね。
全滅はまのがれます。
つまり、多様性。
社会の多様性って実はとっても大事なのに、そうでもない風潮も中にはありますが……。
それはさておき……。
その多様性を別々の性質を持つもの同士を掛け合わせて作っていこうというのが有性生殖です。
だから、そういった意味で言うと、できれば自分と違うタイプのものと掛け合わせて子孫を作ったほうがいいんでしょうね。
自分と遠い匂い
ある実験をテレビでみました。
20歳ぐらいの年齢の女性をあつめて、同じ20歳ぐらいの男性の匂いのサンプルから好きな匂いを選ばせるというものです。
実験結果で言われていたのが、「子どもを産める年齢の女性は自分と遺伝子的に遠い匂いを好む」といったものでした。
つまり、多様性のある子孫を増やすという目的に合致した傾向だといえますね。
逆に言うと、20歳ぐらいの女性は遺伝子的に近い匂いを好まない……ということになります。
遺伝子的に近い匂い……つ、つまり父親!
はは~ん。
つまり、若い女性がお父さんを嫌いな理由って、もしかして遺伝子の罠!?
まぁそれだけではないにせよ、なんか遺伝子によって決められた傾向の行動を、いかにも自分の意思のように思い込んでしまうのって悔しいですね。
ちなみに、妊娠中の女性の場合は、これがまた傾向が変化して、遺伝子的に近い匂いを好むようになるそうです。
動物の群れとしては大切なことですよね。
守ってもらわなくっちゃいけませんから。
最近のお父さん嫌いは……
最近の若い女性って実はお父さんが嫌いではないのです。
アンケート結果では、7割程度は「お父さんが好き」と答えているようです。
あれ?
さっきの匂いの件はどうなるんだ?
ちなみに「お父さんが好き」という理由は、経済的な側面と家族のために行動するところだそうです。
お金があって、自分に優しい……というところなのかなぁ。
もしかすると遺伝子は、自分に利がある選択を常にし続けているのかもしれませんな。