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見方が

 中学生という時期

やれ、寝返りを打っただの、捕まり立ちしただの、歩いただの、ママって呼んだだの……。
0歳から3歳までの成長って、変化が激しく劇的ですよね。
つらいことも多いけど、「この子には私たち親しかいない!」と心底思えるし、同時に我が子が親である自分を見つめる眼差しは、「もうこの子たちのためならば……」と思わせてくれる力があるものです。
だから、その思いに答えるためにも親として全力を尽くそうと思うわけです。
 
ある人が言っていました。
「3歳までのあの子どもの自分を慕う眼差しと笑顔だけで、一生ご飯が食える」と。
ご飯が食えるかどうかはさておき、多くの親がそういった思いを持った経験があることでしょう。
 
ところが、中学生ともなるとその面影はどんどん薄れてきます。
親に向かって「うっとうしい」という無言の眼差しまで向けてくるようになります。
でも、親は頑張って親であろうとし続けます。
まぁ、一生ご飯が食えるぐらいですから。
ところが、中学生の子どもときたら、頼ってくる風もないし、何よりも大人から見て理解できない思考や行動をとりがちです。
注意をしても昔みたいに素直に「はい」とか「ごめんなさい」とかは口にもしません。
もしかしたら思ってすらいないかも……なんて思えてさえきます。
 
私はこう思うんです。
0歳~3歳の時だって、子どもを理解なんかしていなかったじゃないか、って。
青年期の10歳ぐらいから16歳ぐらいも、あの時と同じなんです。
少なくとも私はそう思っています。
見た目ではわかりづらいかもしれませんが、あの時と同じぐらい、変化が激しく、劇的な成長をしているんです。
 
でも、それをね。
大人側が理解してあげられないんです。
自分たちもそうだっただろうし、年齢的にそういう経験があるという自覚もあるはずなのに。
なぜだろう。
子どもの見た目が変わらないから?
子どもの理解力がすでにあると思っているから?
色々なことができるようになって素直に言うことを聞けるから?
でもやっぱり中学生ぐらいだと……ねぇ。
「0~3歳までの見た目が大きく変わるのと同じぐらい、中学生の心の成長は大きいんだ」と思ってみませんか?
「小学生までの理解力って、実は与えられた知識によって納得しているだけに過ぎなくて、中学生ともなると自分で納得したいと思って色々と自発的に学ぶようになる時期なんだ」と思ってみませんか?
「自分の判断力が未熟であることを自覚して、やることの理由や目的・意味を考えて、自分なりの方法というのを見つけようとしているのだ」と思ってみませんか?
 

 他人と過去は変えられない

私が好きな言葉のひとつです。
教師をやっててなんて罰当たりな、と言ってくださいますな。
親や先生がどうやっても、大人になろうとしている、つまり自分を自分と認識して、人から見て他人になろうとしている中学生をそんなに簡単に変えられるわけないんです。
自分で変わろうとするサポートはもちろんできます。
でもね、ちまたで言う「やる気スイッチ」なんてものはないんです。
あったとしても、押せるのは本人だけなんです。
 
じゃぁ、なんでおまえがいるんだ?
そうですよね。
存在意義がなくなっちゃいますよね。
そうですねぇ、私の存在意義……。
いざ、本人がそのスイッチを入れたときのための土台作りですかね。
そしてもう一つ大事なことは、中学生の時期、子どもたち自身でもどうしていいかわからなくなるこの時期、大人の中に一人でも多く、それを受け止めてあげられる、理解してあげられる、子ども自身が見えないでいる自分の思いや願いを見れるようにしてあげられる、そんな人が子どもたちに必要だろうと考えるからです。
私がそれになり得るかどうかは別問題ですけど……。
 

 なぜこのブログを開設したのか

自分がこうやって中学校の教師や中学生向けの塾の講師をやっていると、時々出会うのです。
自分の子どもがわからないという親
生徒たちにどうやって接したらよいかわからない先生
が。
 
他人と過去は変えられませんから、そんな親や先生を、なんでも理解できて間違いを犯さない聖人になんてすることは到底できません。
もちろん私個人も聖人ではありません。
でも、親は親自身を、先生は先生自身を変えることはできます。
我が子を、担当の生徒を、変えることはできませんが、自分の見方を変えることはできます。
そうなんですよ。
我が子を、生徒を変えることはできなくとも、このブログによって親や先生が見方を変えるきっかけが持てることを願ってこのブログを書いているんですよ。
自分でも改めて気づかされますね。
だから、親や先生がちょっとだけ視点を変えて、今ある現象を受け止められたら、きっと親・先生そしてその子どももちょっとだけその変化を楽しんでもらえるかも、楽しんでもらいたいなぁ、って願っています。
 

 このブログのコンテンツ

このブログは次のような内容を持っています。
【教育コラム】
日常の中で、教育に関わりのある内容を取り扱って、あくまでも個人的見解を書きます。できれば中学生が好むような、一般論ではない、斜めの切り口で書いていこうと思います。中学生との日常会話の中で利用できるところは利用してください。あくまでも、個人の意見ですからあしからず。
【教科雑学】
堅苦しいものではなく、授業に使える教科的な内容を含む雑学です。身近なできごとや面白い話などによって学習内容に興味を持ってもらえればと思っています。特に経験の浅い先生などは、導入の雑談として使っていただいてももちろん大歓迎です。ただ、知識の正確性は、専門家ではありませんのでご容赦いただければと思います。
【質問・相談】
このブログにいただいたご質問やご相談に対して、私なりに答えたいと思います。もちろん画期的な解決方法というよりは、質問や相談をいただいた人に対して別の見方をご呈示する程度になると思います。というか、それぐらいしかできませぬ。中学生を持つ保護者の皆様や中学校などの学校の先生・塾の先生からの質問・相談をお待ちしています。
【お問い合わせ】
ご質問やお問い合わせはこちらのフォームからおねがします。
【個人情報保護方針】
 
以上です。
 
今後も皆様のご助力のもと、情報を共有しながら、中学生という時期の子どもに上手に対応していくためのお手伝いをさせていただきたいと思っています。末永くこのブログが続くように中学生をもつ親や中学校の悩める先生たちに拡散していただき、また、ご声援などいただけたら幸いです。表題の中にあるように一緒に中学生へと対応力向上を目指してまいりましょう。

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